今日はちょっとNTRについて語ってみたいと思います。

私が初めてNTRという概念を知ったのは「TRUE BLUE」というエロゲ作品の体験版でした。この作品に触れたころはまだNTRの属性どころか知識すらありませんでした。絵がかわいいなと思ってプレイしてみたところ、ヒロインが主人公以外の男にいいようにされる様を見せつけられ「なんでエロゲやってるのにこんな不快な思いをしなければいけないんだ」と憤ったりしたものです(遠い目)

 

そんな私もすっかりNTR作品が好きになってしまったのですが……そのきっかけの一つとなったのが今回紹介する「テンゴロ」シリーズという作品と「メスノチトラセ」という作品です。(この単行本に収録されています)

ペットライフ(作者:草津てるにょ様)


今回は「テンゴロ」シリーズを紹介しつつ、NTR作品って何がいいんだよ?っていう人にNTRの魅力の入門的な内容を説明してみたいと思います。

NTRの魅力はヒロインが9割。静森のどかちゃんはめちゃくちゃかわいい


テンゴロシリーズのヒロインは静森のどかちゃんといいます。

見ての通り身体は成熟しきっているのですが、サバサバした性格。また、性の知識は全くなくエッチなことが大嫌いという、メルヒェンやファンタジーにしか存在しないような天然ものです。

また、幼馴染の男子である和也くんのことがなんとなく好きだけれど、告白まではしてないという状態です。



 

そんなある日、校内でも有名なスケベ男である尾崎くんと体育倉庫で二人きりになってしまい、勢いでヤられちゃいます。



当たり前ですがのどかちゃんはこの男のことなんか好きじゃないどころか嫌いです。混乱してる間に無理やり迫られて、あまりに知識がなかったせいで断れずに勢いで流されちゃっただけ。

嫌いな男とのセックスの相性がめちゃくちゃ良かったという不運


ところが、実際にセックスしたら気持ちよくなっちゃってしまうんですね。



 

この時に嫌悪感を感じつつも気持ちよくなってしまって困惑してる表情がすごく良かったです。エロ漫画だとすぐエロエロになっちゃう女の子とかが多い中、のどかちゃんの反応はものすごく新鮮に感じられました。(今から思えばNTRというジャンルなんだから当たり前なんですが)

 

その後もなし崩し的にセックスをすることになってしまいます。

男は男で彼女をレイプしておきながら、そのことで脅して言うこと聞かせるとかじゃなくて、「でも気持ちよかったよね?」とか「セフレでいいから」みたいな感じでゆるーく誘ってきます。

これに応じてるんだからもう結構セックス気に入ってるじゃん!って思うんですがのどかちゃんは幼馴染くんが好きな状態はそのまんま。「やっぱりこのままじゃいけない!幼馴染の彼氏に告白しなきゃ」と一念発起して関係を解消するために口止めとして最後に丸一日セックスをさせるシーンとかあります。

最初から最後まで超エロいのでぜひ読んでみてほしいです。特に2話の水着はすごい。

人気が出たのでアニメ化→続編が連載されることに


ちなみに、最初このテンゴロシリーズはここで一回終わりになりました。

ここで終わってたらのどかちゃんは尾崎くんと縁が切れて、これ以上和也くんを裏切らずに終わっていたかもしれないのですが……どうやら評判が良かったらしく、アニメ化されて、さらに続編が作成されることになってしまいました。

また男に身体をもてあそばれる日々が復活してしまいます(笑)

その時、彼女は……



続編では、男たちの駆け引きも出てきてさらに面白くなります


セックスはもう拒否しなくなっちゃったけど、相変わらずお調子者の尾崎くんにはまったく心を開かず、幼馴染の和也くんへの愛情を強く持ち続けるのどかちゃん。

尾崎くんは、最初は先にのどかちゃんの処女を奪ったしのどかちゃんもセックスにノリノリになってしまったことで勝ちを確信して余裕ぶっていましたが、いつまでたっても和也くんの方を見てるのどかちゃんにだんだん焦れてきます。

そこで、最初は家に読んで一晩中エッチさせたり、淫語を言わせたりしてますますセックスにのめりこませていきますが、それでも自分になびかない。 なので、今度は水泳部のマネージャをやってもらうことにして和也くんから少しずつ引き離そうとします。



鈍感な幼馴染の和也くんもさすがにちょっと焦り始めます




ここまで読んでくれた人のためにネタバレすると、実は尾崎くんと和也くんは仲が良かったのです。だから尾崎君とのどかちゃんがある程度仲良くするのは良いと思ってたし、尾崎くんも和也くんに遠慮してたところがありました。


ところが、尾崎くんはもう完全にのどかちゃんをものにしようと動き始めますし、のどかちゃんが自分より優先して尾崎君の水泳部のマネージャーをつとめる、となるとさすがにちょっとおかしいなと思いだします。




その頃には、のどかちゃんもだんだん尾崎君とのセックスには積極的になってきてます。それでも、やっぱり和也くんのそばにいるときは、和也の方が好きだっていう反応をします。 これだけ幼馴染の関係が強い作品ってエロ漫画だとなかなかないよね?



強固な幼馴染との関係をしっかり描きつつ、セックスに溺れていくのどかちゃんの描写が素晴らしい




というわけで、ガチで「体の関係」と「心の関係」が拮抗してる、まさにエロ漫画にしか描けない素晴らしい三角関係の描写になっています。




 

最後にどうなってしまうのか…はぜひ読んで確かめてみてください。


ラストのドスケベぶりは必見です!









なお、完結篇は別売りになっています(※ネタバレ注意!) 単行本最終話の余韻がすごくいいので正直これは読んでも読まなくてもいいです。どうしても単行本のその後が読みたい人だけどうぞ。



 

おまけ:1分でわかるNTR作品の魅力


というわけでおまけです。

NTR作品(二次元の寝取られ系作品のこと。三次元における寝取られとはニュアンスが異なります)の良さについてちょっとでも興味を持ってもらえたらうれしいです。

NTR入門1:「NTR」は女性がちょっとずつエッチになっていく過程を楽しめるのが最高


NTR作品は、大まかにいうとこういう流れになることが多いです。
①「好きでもない男に体を奪われちゃって心も身体も最悪」な屈辱から始まり
②「ちょっとずつ抵抗感が薄れて嫌じゃなくなっている」状態に戸惑いを覚え
③「心では彼のことが好きなのに、体は別の男を求めてる」という背徳状態に苦しみ
④最後には「身体の快楽に敗北して大事なものを投げ捨てる」ところまで行く。
(⑤そのまま露出狂やドスケベビッチになるケースも!)

ちゃんとしたストーリーラインが決まっています。これはいいかえると、女性がちょっとずつ段階を踏んでエッチになっていき最後にはビッチになる過程を楽しめるということです。

調教ものと似ていますが、調教ものにありがちな「悔しい…ビクンビクン」をベースにして「背徳感」を載せ「敗北の快感」マシマシにした次郎系のようなカロリー過多なメニュー。

それがNTRというジャンルだとまずは理解しておいてください。

NTR入門2:NTR作品はストーリーに説得力を持たせるためセックス至上主義なジャンルである


そして、このストーリーを納得させるためにはそれぞれのステージで違ったセックスを描く必要があります。特に③や④を描くためには絶対に「好きな男とセックスするよりも優先されるようなセックス」が必要になります。

つまり、セックスシーンに描写に自信のない人はそもそもNTR作品に挑戦しない!=NTR作品という時点ですでにヌルくない、魅力的なセックスを期待できるんです。

そんな人たちがジャンル内で切磋琢磨しているのだから、人気作の質が他と比べて非常に高いというのもポイントですね。二次創作で人気の作家さんがオリジナル同人に来た時にNTRジャンルに来るのもむべむべ、という感じです。

NTR入門3:NTR作品は女性視点のものが多い


NTR作品は圧倒的に女性視点の作品が多いです。

NTRの何が良いのかわからないと言ってる人はもしかして、NTRは「寝取られて悲しい思いをしている男の悲哀」に共感するものだ、みたいなものだと思われているのかもしれません。

もちろん「寝取られて悲しい思いをしている男の悲哀」のような作品もあります。例えば「君の涙の理由を僕はまだ知らない。」という作品(本ブログでの紹介記事はこちら)などは男視点でNTRを食らう痛みとエロを両立させた完璧な作品ですが、こういう作品はかなりレアです。



大多数のNTRファンは「寝取られて悲しい思いをしている男の悲哀」がみたいのではなくて「先に身体がエッチになっていき徐々に心もセックスに染まっていく女性の姿」を見たい。女性視点だとその一部始終をもれなく味わうことができるというわけです。

 

NTR作品はいいぞ。。。みんなももっとNTR作品読もう。。。