※普段のブログとは違う記事です
こんにちは。今回は、ある女性の麻雀プロの「Aさん」(仮名)の話をします。
風林火山のオーディションでの女流麻雀プロのAさんを見ていて、受けるべき仕事は考えようと思った話
※打牌批判に近いものをしてしまいます。苦手な人は、ごめんなさい。
※また、本人の名前は、名誉もあるので、伏せさせていただきます。
4月から行われた、風林火山のオーディションでは、予選→準決勝→決勝→オーディションを勝ち残ればMリーガーに指名されるという大会で、数試合打ち、上位の数名しか通過枠がないため、誰もが基本的には「運」の上振れを狙って、1着狙いの攻めっ気の強い試合をします。
つい最近、最高位戦の永井プロが優勝した大会ですね。
その試合で、気になったプロがいました。筆者も雀荘で見かけたことがあるプロで、お、放送対局出てるじゃん!ってなっていました。しかし・・・
「Aさん」の準決勝

※この人は3000点持ちの断トツのドベ。でも点数を回復して、後半(まだ南場が残っている)着順浮上を何としても狙いたい状況。この試合がダメでも、数試合の合計得点で競うため、素点も大事である。4着⇒3着に上がると、2万点分のポイントが加算されるため、死に物狂いで上がりたい。
4のピンズを切れば、リーチ・ピンフ・高め一盃口のソーズの1-4待ちになる。(リーチをかけなくてもアガれるが、リーチで裏ドラ期待したいところ)
長考して、リーチすべきかどうかを判断したのかと、実況の人も、リスナーもみんなが思ったことでしょう。
しかし・・・・

!?!?
ええ・・・・
ただ、他のメンツが爆発せず、さらにほかの試合で大きく噴いたこともあり、決勝に残れてしまいました。
決勝
決勝は、3ゲーム行い、1位が6月に行われるオーディションに勝ち進み、復帰を賭けて闘うMリーガーと対決することになります。オーディションで優勝すれば、Mリーガー(このチーム、テレビ朝日に所属して、年俸を保証されたうえで、好待遇で麻雀を打てる身分)になります。
Twitter上では、第1試合の意味不明なピンフ赤赤の3900点のロンアガリが話題になっていました。結果的にはこのアガリをリーチかけていたら1着が取れたかもなのですが、第1試合は2着に終わります。結果的にこの1試合目が最後まで響くことになってしまいました。
第2試合では東3局にリーチ・ツモ・ピンフ・赤ドラ・裏ドラ1の満貫をツモ上がります。点数申告を一瞬誤りましたが裏ドラ乗らなかったら1300-2600の5200点だからこれは理解できます。
(Mリーガーですら点数申告は誤るのは2週に1回くらいでしょっちゅうある、直近だと女流のベテランの連盟の黒沢さんがセミファイナルのオーラス逆転の時にテンパネ忘れていたし)
しかし、上がった後の点棒の授受でグダグダします。
2000点をすでにもらったはずの下家の人に3000点のおつりを支払い、そのまま次局に行きかけますが、立会人に修正されて続行となりました。(気付かない他の人も良くないのですが)
↓
点棒を授受した後の両替についてはフォロワーさんから指摘いただき、手元に1000点棒がないためではないかと指摘をいただき、一部記事を修正いたしました。ありがとうございます。
そして、決勝第3ゲームの東1局でも・・・・

ここまで着順が2着→4着と苦しい展開で、逆転には圧勝しての1着を取ったうえで、現在トップのS氏(左側に座っている人)の着順を4着に沈めるのが求められる。
※リーグ戦などとは異なり、優勝以外は何の価値もない大会と断言してもいいです(2位になる意味ゼロ、それならどれだけ薄くても優勝狙うべき。)
最終戦での親番、点数稼ぐのが必要。2巡目にドラの4mが3枚揃い、親の満貫~跳満の大チャンス。
そんな中、ライバルから8巡目にリーチ。当然全ツッパするしかない。いらない牌は危険牌でも切っていき、ようやく16巡目に、望んでいたテンパイ形ではないけど、1mをツモって追いついた。
6mを切れば、カン2m待ちのテンパイ。
しかし、あっさりと1mをツモ切ってしまいます。
そしてそのままテンパイできず、流局・・・・
結果論ではあれど、これでアガれていたら(しかもリーチ者から出ていた)、12000点以上の加点になったわけで・・・激痛・・・
プロ歴は浅いし、しょうがないといえばしょうがないのでしょうが、その辺の雀荘のおっちゃんでも、「あ!切る牌間違えたわ~」はあるかもしれませんが、この2種類はどちらも気付いていなかったっぽいんですよね(前者は長考していたし、後者はめっちゃスピードツモ切りしていた)
点数計算をちょっと間違えたとか、切る牌の前後とかの牌効率のミスとかそういうのでもないんですよね・・・
他にも、この最終戦のゲーム終盤には意味不明なアガリをしてしまい、コメント欄、実況が混乱するという一幕も。
麻雀プロ試験で、条件戦(どうすればこの大会で優勝する点数のアガリをできるのか?)という試験問題はどの団体でも必ずあるんですけどね・・・・
一連の打牌や見ていて、3か月以上前に見た、動画のフレーズが、すぐに頭をよぎってしまいました。
とある地域の雀荘で働いていた時の話なんだけどなんと僕の時給は700円だったのだ
しかもゲームバックもほとんどなかったのだ(筆者注・・・実質の時給は200~300円を切ると思われる)
それに対して女性スタッフは時給1000円のゲーム代フルバック(ゲームの料金)だったのだ
同じような働きをしたとしたら100時間で5万円くらいは変わる大きな差だったのだ
あらかじめ言っておくとこれは愚痴ではないのだそういう世界なことは分かってたし
愚痴なんて言っても仕方がないから実力を上げることだけに専念したのだ僕は麻雀が強くないと生きていけなかった
女性の方はシフトに入ることで生きていけた
この環境の差は雀力に大きな差を産んでいるのだ
今の時代はある程度男性プロにも色々な道は開かれたとはいえ
実力を上げることが麻雀で生きていく一番の方法である男性プロと
ファンを獲得することが麻雀で生きていく1番の方法である女性プロとでは
麻雀が強くなる優先度が違うんだろうなと感じずにはいられないのだ
https://www.youtube.com/watch?v=8uHMUcwY8oA&t=796s
より引用

受けるべき仕事はよく考えようって思ってしまいます。
Mリーグで出場するたびに、麻雀のTwitter界隈で打牌のスクショが話題になる菅原千瑛さんや、中田花奈さんのほうが数十倍はマシだと思います(この2名はちょっと叩かれ過ぎなのもありますが・・・)。
今回万が一勝っていたら、とんでもないことになっていた可能性が高いです。オーディションには、内川さんや魚谷さんなど知名度がある人が出ており、YouTube配信の段階で同時接続3.7万人、ABEMAならもっと来るでしょう。大炎上不可避…
今回の件のような自分の評価が大事な人から下がってしまうような仕事(行動)はするべきではない。
今の社会で、生きていく上では、お金や仕事やキャリアは大事ではあれど、それだけではありません。
たとえば、上記のAさんは、麻雀はげふんげふんな実力なのかもしれませんが、他に本業もあり、そちらでは成功を収めていますし、麻雀の普及活動にも凄く熱心に取り組んでいますし、プロ試験の対策講座なども行いつつ、麻雀を打てる仲間を増やそうとしています。
ただ、この放送対局で勝ち残るべきじゃなかった、とは筆者は思ってしまいます。もしかしたら本人は周りに誘われて…とかで、そこまで勝ち残る気なかったのかもしれませんが。
まだ今、もっと他で輝ける場所がある。麻雀を強くするより、まずは雀荘とかでゲスト活動をしつつ知名度を上げて、放送対局にもたまに残ることで慣れつつ、年齢を重ねてからリベンジできたら、私もこの記事で書いたことを手のひらクルーしますしおめでとうと言いたいです。
この大会で優勝した女性の「篠原冴美プロ」は、元グラビアアイドルで、SNSの発信を頑張り、フォロワー数をたくさん獲得しつつ、かなり批判は多かったですが、Mリーガーになるために、政治力の高い他のプロ団体(日本プロ麻雀連盟)に移籍をしました。各チーム男女混合のため、最低一人は女流の麻雀プロを置かないといけないため、そこに入り込めるよう、努力を重ねています。
もちろん、賭け麻雀(オンレート)をやっているお店にお仕事だったり、ゲストで入ったりなどはしてません。仕事を行うのは、ノーレート雀荘のゲスト活動や大会運営に限っています。
※Mリーガーは賭けての麻雀や、パチンコや公営競技等を除く賭博行為はNG。Mリーガーで発覚した場合、解雇(誓約書も提出必須)。
同じく、このオーディションに出場してMリーガーを目指した元クイズノックの「こうちゃん」
さんは、そもそもプロ合格がかなり直近(2024年)ですが、そもそも活動当初からノーレート雀荘や、麻雀のイベント、バーゲストに限ったゲスト活動を行っています。女性人気が恐ろしく高い方なのでイメージもあると思いますが、将来Mリーグ入りを目指し、まずは麻雀の実力を高めています。知名度だけならこの篠原さん以上でしょう。
また、窃盗歴があるなど、素行面で著しく問題があるプロなどは、指名されないです。
現状36名(2025年からは40名)の選手で過去7年で一番大きな炎上が在籍中の選手2名による不倫(母親の不倫、親権も取れなかった)。
次点は選手によるアナウンサーに対する暴言でアナウンサーが降板したことくらいしかないです。
このAさんは素行面はひとまず問題ないのですが、オーディション受ける時点で賭け麻雀のお店のゲストも堂々と入っていましたし(これ自体はオーディション参加者で雀荘勤務者はほぼ全てそうでしょうが)、SNSを見ていても、なんか勝っちゃった~的な・・・ものすごく注目度が変わり、人生が変わる挑戦なのですけどね。
この点で、もう意識が違い過ぎますし、私はグラビアアイドルが胸などを露出して目立つのはあまり好きではないのですが、ここまで努力しているのは認めざるを得ないかな、そして(Mリーガーに)なりたいという気持ちが純粋なら、報われてほしいなって思ってしまいます。
篠原さんは、とにかく行動が直球的すぎ、特に連盟への移籍は「Mリーガーになれれば何でもよいのか」と一部のファンから強い批判を受けていますが、過去7年間に協会所属でMリーガーになった女流プロは一人もいませんでした。
(追記⇒2025-26年シーズンのドラフトで、逢川さんが指名されたことで初の協会所属の女流プロがMリーガーに。ただしこの1名のみで、連盟、最高位戦が圧倒的多数)
プロ団体としての営業力なども全然違うし、パチンコ店などの営業にも入りやすい連盟への移籍は、名前をガンガン売るなら正しいでしょう。
↓目先の1円の金にもならん勉強会をするより、ファンに媚びれば十分生活できるし高給取りになれるだろう。他の麻雀で売っている人は水着入浴会みたいなのをやって男子に明らかに媚び売っている人もいる。でも彼女はそれをしていない(グラビア撮影などはどうしても数こなさないといけないでしょうけど)
まだ弱かったときに麻雀最強戦で放送対局に出て、過去のボロ負け、そしてこのオーディションでは、優勝という形で、Mリーガーへの道を開いた。気持ちが強い人が報われた。
2023年〜私は風林火山ファミリーとして色々お仕事をさせて頂いてました
その時に作って頂いたユニフォームは宝物です
IKUSAの決勝では藤沢監督に許可をとりユニフォームを着用させて頂きました
どうすることが、今の社会で生きていく上で大事なのか、あたらめて考えらせられた事例でした。
(追記 6/15)篠原冴美さんは、オーディションに参加したものの、7位で初日で足切りとなり脱落。
2試合目には謎のチーをしたり、全体通して孤立牌の切り間違いはあったものの(それで裏目をひくこともあったが)、それでもこの篠原さんの代わりにAさんが勝ち上がっていたらと思うと・・・
篠原さんは麻雀の実力はまだまだこのオーディションのキツイ面子の中ではやや劣るながらも、Mリーガーになりたいという「気持ち」は、オーディション中や、そこまでの姿勢から十分以上には感じられ、視聴者にも伝わったと思います。
Twitter上では篠原冴美さんに対する相当な誹謗中傷レベルの悪口が散見されました。「足し算からやり直したほうがいい」とか、ここには書く気にならないほどひどいようなこと。さすがにそれはやめましょう・・・
(6/17さらに追記)本人に引用RTで言う人も出てきました。うわぁ・・・
うーん、と思ってしまいました。注目度がいかんせん高過ぎますね。
(追記)結果的には永井さんが優勝しましたが、知名度は特に男性プロでも劣るとみられる中、人柄を絶賛する声がTwitter上で多く見受けられました。
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