【追記2024/12/10】50%OFF キャンペーン中です。2月3日まで
みなさん寝取られは好きですか?私は大好きです。
今回紹介したい作品は、そんな寝取られ作品大好きな私が、胸を張っておすすめできる「NTRを極めし作品」の一つです。
「NTRか……どうせヒロインがヤリチン男のチンコとかセックスのテクニックに負けちゃうやつでしょ。ワンパターンなんだよなぁ……」って思ってる人ほど読んでほしいです。一味も二味も違いますので!
この作品はそんなよくある「恋人や仲の良い女の子がライバル役のチンポやセックスの技術に負けちゃった」という話とは一味違います。
それだけだったら「チンポのせい」とか「女の子のせい」にできますよね。「寝取られてつらい」とか「自分はなんて無力なんだ」とは思っても、自分は悪くないよねって言い訳ができます。
しかし、この作品ではそういう言い訳が通用しない。
この作品においては、主人公は単なる「被害者」ではなく、「敗北者」とか「罪人」になります。そこまで徹底して打ち負かされた上で、しかも目の前で彼女がライバルの前でアヘ顔を晒すシーンを見せつけられる。
このつらさはなかなかほかの作品では味わえませんよ!

主人公とライバル役である滝沢は同じサッカー部です。
主人公はサッカー一筋であるのに対し、滝沢はサッカーを頑張らずに女の子といちゃついているばかり。主人公には二葉という彼女がいて、ほかの女の子は滝沢の方見ているのに彼女だけはサッカーを頑張る自分を好きだと言ってくれます。つまり二葉との関係では主人公の方が有利なんですね。
主人公もそれを理解していて「彼女に対してはサッカーを頑張ることが何よりもアピールするんだ」と思ってますますサッカーばかりにのめりこみます。
滝沢は当然の権利のように主人公の彼女である二葉を狙ってきます。寝取られ作品なので(笑)
滝沢はまずこまめに彼女の情報収集をして彼女が「文芸部員」「趣味読書」「図書室によくいる」などを突き止めます。 そして、言葉巧みに 「何を読むべきかわからないから教えてほしい」と話しかけてきたり、連絡先を交換したりと主人公と二葉の間に入り込もうとします。
でも、二葉はこの程度で滝沢になびくようなことはなく、しっかりと滝沢との間に距離を置いてくれます。主人公さえしっかり彼女の心をつなぎ留めておくことができていれば、彼女が寝取られるようなことはないってことですね。
本作品のキモはここで、主人公は「滝沢と戦うことができる(しかも有利な条件で)」んです。
二人とも、自分たちの絆が盤石なものだと過信したんですが、本当に二人の関係が試されるのは「トラブル」が発生した時でした。二人の絆に試練が訪れます。

普通のNTRものだったら、 ここで心が弱った彼女を滝沢が襲ったりして、いきなりセックスシーンが始まったりしますよね。
ところが、この作品はそうならない。
ここから先の展開で描かれてるのは
①主人公が彼女に対してどういう対応をとったのか
②それに対して、彼女はどういう態度だったのか
です。この段階ではまだ滝沢は二葉にちょっかい出してないんですね。
じゃあ滝沢は何をやってるかというと、
彼女の情報をいろいろと集めている姿だけが描かれます。
そうこうしているうちに彼は 「見えたぜ!春日二葉のまんこへの道ィー」と勝利を確信します。

それでもまだ、滝沢が何をしているかは描かれません。
滝沢は二葉に対して何かをしているのだけれど、それが何かはわからない。
読者としては、不穏な空気を感じながら先を読み進めることになります。
その後も主人公と彼女の様子だけが描かれます。
主人公から見た彼女は以前と変わらないように見えます。
主人公だって、あの時に彼女の様子がおかしかったことには気づいてるから
「悩み事があったら打ち明けてほしい」と彼女に声を掛けます。
でも、彼女が拒絶の意思を示したらすっと退いてしまう。
「心配しないで、ね?」 「うん!鈍感でゴメン!」 などという会話をしています。
そうこうしているうちに彼女は主人公に全く心配になるようなそぶりを見せなくなります。
いったい何が起きているのだろう……。
彼女の様子に不安を感じつつも、主人公は、レギュラーを取るために部活に専念します。
これ序盤の展開が効いてますよね。
他の女の子が滝沢のことばかり見ている中、二葉だけは「サッカーを頑張ってる自分が好きだ」と言ってくれていた。
だから、彼にとって彼女のためにできる一番は、サッカーを頑張って結果を出すことでした。
彼女の様子に不安になった彼は、自分にとって一番自信があることで勝負しようと思ったわけです。そうすればうまくいくと思ってた。
主人公は彼女が言う「大丈夫だから」という言葉を信じ、
彼女のことを思いながらも会うのを我慢して(部活中に携帯の待ち受け画面を見たりしています)
1か月もの間「彼女のためだと信じて」サッカーに専念します。
そして、ついに無事にレギュラーの地位を勝ち取ります。
その時彼はこのように心境を語っています。
一か月間彼女のことをいとしく思いながらずっと我慢していた。
彼女にふさわしい自分になるために必死に頑張った。
そしてついに結果を出した。やっと自分に自信が持てた。
一秒でも早くという気持ちで急いで彼女のもとに走る主人公。
走りながら彼女が笑顔で自分を称賛してくれることを確信していたでしょう。
うれしくてうれしくて仕方なかったでしょう。
滝沢に勝った!と思っていたでしょう。
間違いなくこの時の主人公はヘヴン状態。幸せの絶頂だったに違いありません。
……その次の瞬間に地獄に叩き落されるなんてみじんも思わずに。

読者の私ですら「ギャー!」ってなったので主人公の衝撃はそれ以上だったと思います。
主人公が彼女と会わなかった間に、彼女に何があったのか・・・?
この時点で滅茶苦茶面白いですよね。
こういう展開のNTR作品読んだことないので、わかっててもびっくりしました。
ここから先はネタバレなしで読んだ方が面白いと思うので、ネタバレなしで読みたい人は先に自分で読んでみることをお勧めします!
本作品の真骨頂はここからです。
ここからはいよいよ滝沢が何をやっていたかが明らかにされます。
しかし、明らかに普通のNTR作品と雰囲気が違います。
滝沢は無理やりを二葉を襲ってセックス漬けにしたわけではないし
傷ついた二葉の心に付け込むようにしてその日のうちにセックスに持ち込んだわけでもない。
それどころか、本来主人公がやるべき二葉のケアをしっかりこなしていた。

滝沢は、丁寧に傷ついた二葉の心に寄り添い、
二葉の悩みを引き出し、安心感を与え、そして二葉の心を癒します。
その結果として二葉は滝沢に対して主人公以上に心を許すことになってしまったわけです。
この事実を知るにつれ、主人公は思い知らされます。
・自分が二葉のためにと言ってこの1か月にやっていたことはとんでもない独りよがりであったこと。
・自分がやっていたのは大事な時に二葉と向き合わず放っておいたということ。
・二葉のためではなく自分のことばかり考えていたということ。
ネタ晴らしの会話の一部だけ紹介するとこんな感じ。
正直言うと、普通だったらこのくらい一時のねじれにはなってもそれで別れる理由にはならないと思うんですが、この作品は「滝沢と主人公の戦い」なのです。
滝沢という男と戦うという点で考えた時、主人公の戦い方は完全に間違いだった。
大体のネトラレ作品は、主人公の手の届かないところで強引に彼女が悪い男に手籠めにされたりして、主人公が知らない間に終わっていたり、どうしようもないことが多いです。
こういう場合は「無力さ」は感じても、主人公は「善良な被害者」でいられます。
ところがこの作品の場合、主人公は自分が「チャラ男に理不尽に寝取られた善良な被害者」などではなく「二葉がつらい時に放っておいた非情な彼氏」ということにされてしまうのです。
主人公はまじめな性格でそれを誇りに思っていたくらいですから、滝沢によって事実が明かされると、これを「自分の罪」ととらえます。自分は自分が犯した罪によって自分は最愛の彼女を失うのだというストーリを受け入れてしまいます。
むしろ自分がレギュラーを取った時に言った言葉が自分を苛みます。
主人公は、二葉のための努力をしなかった。だから、終盤になって二人がセックスしている現場を見ても、主人公は怒りに任せて滝沢を殴ることもできません。そんな資格はないと思ってしまう。
最後のシーンで、主人公はただ二人のセックスシーンを
ただ茫然とながめながら自分を責めるだけです。

ちなみに今回はストーリー中心に紹介したので特に触れていませんが、滝沢はヤリチンなだけあってセックスもとても上手です。
その気になれば強引にやっても彼女をセックス漬けにできたかもしれませんが、無理やりは好まず、先に心を堕としてからセックスを楽しむというエンジョイ勢。そんな滝沢のセックスの描写も巧みで、本作の見どころの一つですね。
滝沢が二葉の心を奪っていく過程は見事の一言です。
「恋愛工学」とか「ナンパ術」みたいな方法じゃなく、最初から最後までとても理に適っていると思います。あくまで動機が「二葉をセフレにしたい」というよこしまなものだっただけで、まっとうな恋愛の過程を、RTA(タイムアタック)のように凝縮・最適化しているんですね。
・どういう情報だったら口が軽くなるか
・どうやったら女の子が心を開いてくれるか
・どうやったら女の子を幸せな気持ちにさせられるか
・「好感度を高めた後の再加熱は簡単」
などなど、とにかく理詰め。
その結果、短期的にはこの上なく彼女に対して誠実な男としてふるまっています。
これをずっと続けられるのであれば本当にいうことなしなんですよね。
ずっとやらないからこそ最大限のやさしさを見せられるんだろうけれどw
まっとうな方法ゆえに、恋愛工学とか並みのナンパ術よりもはるかに実用的だと思うので、この部分目当てだけでも買う価値あると思います。悪用は厳禁!
というわけで、本作は心でも性でも完全に敗北する、かなりキツめのNTRです。
寝取られ作品を読み飽きてマンネリを感じている方や、ガチのネトラレを描いてる作品が読みたいという人には一人の寝取られ作品好きとして胸を張っておすすめできます。
サークル・スルメニウム様の作品は、ほかにも素晴らしいNTR作品がたくさんありますが私は本作品が特にお気に入りです。ぜひ皆さんも読んでみてください。
もう一つだけお気に入りの作品を紹介するとこちらの「修学旅行x王様ゲーム」が素晴らしいです。こちらもNTR作品ですが、「女性視点&スワッピング」と極まっている作品なので、機会があれば紹介したいと思います。
こちらの記事でもスルメニウム様の作品を紹介しています。私とは別のライターさんが書いてくれてるので違った視点での紹介ですので読み比べてみてください。
みなさん寝取られは好きですか?私は大好きです。
今回紹介したい作品は、そんな寝取られ作品大好きな私が、胸を張っておすすめできる「NTRを極めし作品」の一つです。
「NTRか……どうせヒロインがヤリチン男のチンコとかセックスのテクニックに負けちゃうやつでしょ。ワンパターンなんだよなぁ……」って思ってる人ほど読んでほしいです。一味も二味も違いますので!
普通のネトラレと違い、「寝取り男と競って完全に敗北する」過程をえげつないくらいに丁寧に描いた作品
この作品はそんなよくある「恋人や仲の良い女の子がライバル役のチンポやセックスの技術に負けちゃった」という話とは一味違います。
それだけだったら「チンポのせい」とか「女の子のせい」にできますよね。「寝取られてつらい」とか「自分はなんて無力なんだ」とは思っても、自分は悪くないよねって言い訳ができます。
しかし、この作品ではそういう言い訳が通用しない。
この作品においては、主人公は単なる「被害者」ではなく、「敗北者」とか「罪人」になります。そこまで徹底して打ち負かされた上で、しかも目の前で彼女がライバルの前でアヘ顔を晒すシーンを見せつけられる。
このつらさはなかなかほかの作品では味わえませんよ!
「君の涙の理由を俺はまだ知らない。」のストーリー(前編)

主人公と滝沢は「対等」なライバル関係(むしろ主人公の方が有利)
主人公とライバル役である滝沢は同じサッカー部です。
主人公はサッカー一筋であるのに対し、滝沢はサッカーを頑張らずに女の子といちゃついているばかり。主人公には二葉という彼女がいて、ほかの女の子は滝沢の方見ているのに彼女だけはサッカーを頑張る自分を好きだと言ってくれます。つまり二葉との関係では主人公の方が有利なんですね。
主人公もそれを理解していて「彼女に対してはサッカーを頑張ることが何よりもアピールするんだ」と思ってますますサッカーばかりにのめりこみます。
滝沢がちょっかいをかけてもうまくあしらってくれる強い彼女
滝沢は当然の権利のように主人公の彼女である二葉を狙ってきます。寝取られ作品なので(笑)
滝沢はまずこまめに彼女の情報収集をして彼女が「文芸部員」「趣味読書」「図書室によくいる」などを突き止めます。 そして、言葉巧みに 「何を読むべきかわからないから教えてほしい」と話しかけてきたり、連絡先を交換したりと主人公と二葉の間に入り込もうとします。
でも、二葉はこの程度で滝沢になびくようなことはなく、しっかりと滝沢との間に距離を置いてくれます。主人公さえしっかり彼女の心をつなぎ留めておくことができていれば、彼女が寝取られるようなことはないってことですね。
本作品のキモはここで、主人公は「滝沢と戦うことができる(しかも有利な条件で)」んです。
盤石だと思っていた二人の絆に試練の時が…
二人とも、自分たちの絆が盤石なものだと過信したんですが、本当に二人の関係が試されるのは「トラブル」が発生した時でした。二人の絆に試練が訪れます。

普通のNTRものだったら、 ここで心が弱った彼女を滝沢が襲ったりして、いきなりセックスシーンが始まったりしますよね。
ところが、この作品はそうならない。
ここから先の展開で描かれてるのは
①主人公が彼女に対してどういう対応をとったのか
②それに対して、彼女はどういう態度だったのか
です。この段階ではまだ滝沢は二葉にちょっかい出してないんですね。
滝沢の姿が描かれず、主人公と彼女の姿だけが描かれる展開
じゃあ滝沢は何をやってるかというと、
彼女の情報をいろいろと集めている姿だけが描かれます。
そうこうしているうちに彼は 「見えたぜ!春日二葉のまんこへの道ィー」と勝利を確信します。

それでもまだ、滝沢が何をしているかは描かれません。
滝沢は二葉に対して何かをしているのだけれど、それが何かはわからない。
読者としては、不穏な空気を感じながら先を読み進めることになります。
この間の主人公の行動が違っていたら、結果は変わっていたかも…
その後も主人公と彼女の様子だけが描かれます。
主人公から見た彼女は以前と変わらないように見えます。
主人公だって、あの時に彼女の様子がおかしかったことには気づいてるから
「悩み事があったら打ち明けてほしい」と彼女に声を掛けます。
でも、彼女が拒絶の意思を示したらすっと退いてしまう。
「心配しないで、ね?」 「うん!鈍感でゴメン!」 などという会話をしています。
そうこうしているうちに彼女は主人公に全く心配になるようなそぶりを見せなくなります。
いったい何が起きているのだろう……。
主人公は「彼女に喜んでもらおうとして」サッカーに専念する
彼女の様子に不安を感じつつも、主人公は、レギュラーを取るために部活に専念します。
「サッカーに集中する姿を君に診てもらいたかったから。
そうすれば君が喜ぶと信じていた」
これ序盤の展開が効いてますよね。
他の女の子が滝沢のことばかり見ている中、二葉だけは「サッカーを頑張ってる自分が好きだ」と言ってくれていた。
だから、彼にとって彼女のためにできる一番は、サッカーを頑張って結果を出すことでした。
彼女の様子に不安になった彼は、自分にとって一番自信があることで勝負しようと思ったわけです。そうすればうまくいくと思ってた。
「主人公が考える最善の方法」で頑張った上で彼女のもとに向かった結果…
主人公は彼女が言う「大丈夫だから」という言葉を信じ、
彼女のことを思いながらも会うのを我慢して(部活中に携帯の待ち受け画面を見たりしています)
1か月もの間「彼女のためだと信じて」サッカーに専念します。
そして、ついに無事にレギュラーの地位を勝ち取ります。
その時彼はこのように心境を語っています。
「努力は報われる。
今は一秒でも早く、この結果を君に伝えたい」
一か月間彼女のことをいとしく思いながらずっと我慢していた。
彼女にふさわしい自分になるために必死に頑張った。
そしてついに結果を出した。やっと自分に自信が持てた。
一秒でも早くという気持ちで急いで彼女のもとに走る主人公。
走りながら彼女が笑顔で自分を称賛してくれることを確信していたでしょう。
うれしくてうれしくて仕方なかったでしょう。
滝沢に勝った!と思っていたでしょう。
間違いなくこの時の主人公はヘヴン状態。幸せの絶頂だったに違いありません。
……その次の瞬間に地獄に叩き落されるなんてみじんも思わずに。

読者の私ですら「ギャー!」ってなったので主人公の衝撃はそれ以上だったと思います。
主人公が彼女と会わなかった間に、彼女に何があったのか・・・?
この時点で滅茶苦茶面白いですよね。
こういう展開のNTR作品読んだことないので、わかっててもびっくりしました。
ここから先はネタバレなしで読んだ方が面白いと思うので、ネタバレなしで読みたい人は先に自分で読んでみることをお勧めします!
なぜ彼女は寝取られてしまったのか?「君の涙の理由を俺はまだ知らない。」のストーリー(ネタバレ編)
本作品の真骨頂はここからです。
ここからはいよいよ滝沢が何をやっていたかが明らかにされます。
しかし、明らかに普通のNTR作品と雰囲気が違います。
ヤリチンの滝沢はかなりまっとうな方法で彼女の心を奪ってしまう
滝沢は無理やりを二葉を襲ってセックス漬けにしたわけではないし
傷ついた二葉の心に付け込むようにしてその日のうちにセックスに持ち込んだわけでもない。
それどころか、本来主人公がやるべき二葉のケアをしっかりこなしていた。

滝沢は、丁寧に傷ついた二葉の心に寄り添い、
二葉の悩みを引き出し、安心感を与え、そして二葉の心を癒します。
その結果として二葉は滝沢に対して主人公以上に心を許すことになってしまったわけです。
この事実を知るにつれ、主人公は思い知らされます。
・自分が二葉のためにと言ってこの1か月にやっていたことはとんでもない独りよがりであったこと。
・自分がやっていたのは大事な時に二葉と向き合わず放っておいたということ。
・二葉のためではなく自分のことばかり考えていたということ。
ネタ晴らしの会話の一部だけ紹介するとこんな感じ。
「最愛の彼氏より、たった一度本を選んでやっただけの男を頼った瞬間だったね。
落ち着いてから話し始めたよ。
ひとりぼっちの寂しい家で毎晩泣いていること。
(中略)
それと、彼氏に心配かけたくなかったから、
噂が広がらないように誰にも相談できなかったこと」
「うわあ彼氏君。
役に立たないどころか彼女の足かせになっちゃってるじゃないですか」
「どうしようもねえバカだわwww」
正直言うと、普通だったらこのくらい一時のねじれにはなってもそれで別れる理由にはならないと思うんですが、この作品は「滝沢と主人公の戦い」なのです。
滝沢という男と戦うという点で考えた時、主人公の戦い方は完全に間違いだった。
この作品の一番つらいのは、自分の無力さではなくて「無能」「無為」という罪と向き合わなければいけないところ
大体のネトラレ作品は、主人公の手の届かないところで強引に彼女が悪い男に手籠めにされたりして、主人公が知らない間に終わっていたり、どうしようもないことが多いです。
こういう場合は「無力さ」は感じても、主人公は「善良な被害者」でいられます。
ところがこの作品の場合、主人公は自分が「チャラ男に理不尽に寝取られた善良な被害者」などではなく「二葉がつらい時に放っておいた非情な彼氏」ということにされてしまうのです。
主人公はまじめな性格でそれを誇りに思っていたくらいですから、滝沢によって事実が明かされると、これを「自分の罪」ととらえます。自分は自分が犯した罪によって自分は最愛の彼女を失うのだというストーリを受け入れてしまいます。
むしろ自分がレギュラーを取った時に言った言葉が自分を苛みます。
「努力は報われる」
主人公は、二葉のための努力をしなかった。だから、終盤になって二人がセックスしている現場を見ても、主人公は怒りに任せて滝沢を殴ることもできません。そんな資格はないと思ってしまう。
心でもセッ〇スでも、その両方で負ける。まさに完全敗北
最後のシーンで、主人公はただ二人のセックスシーンを
ただ茫然とながめながら自分を責めるだけです。
「君のために努力したのは僕じゃない。滝沢だ」
「滝沢の努力が報われただけ」
「俺は屑だ。ゴミムシだ」
「二人の仲を引き裂く権利なんてあるわけない」
「だって俺は――」

ちなみに今回はストーリー中心に紹介したので特に触れていませんが、滝沢はヤリチンなだけあってセックスもとても上手です。
その気になれば強引にやっても彼女をセックス漬けにできたかもしれませんが、無理やりは好まず、先に心を堕としてからセックスを楽しむというエンジョイ勢。そんな滝沢のセックスの描写も巧みで、本作の見どころの一つですね。
滝沢が女性を攻略していく流れはとても実践的・実用的?なのでぜひ実際に確認してみてほしい!
滝沢が二葉の心を奪っていく過程は見事の一言です。
「恋愛工学」とか「ナンパ術」みたいな方法じゃなく、最初から最後までとても理に適っていると思います。あくまで動機が「二葉をセフレにしたい」というよこしまなものだっただけで、まっとうな恋愛の過程を、RTA(タイムアタック)のように凝縮・最適化しているんですね。
・どういう情報だったら口が軽くなるか
・どうやったら女の子が心を開いてくれるか
・どうやったら女の子を幸せな気持ちにさせられるか
・「好感度を高めた後の再加熱は簡単」
などなど、とにかく理詰め。
その結果、短期的にはこの上なく彼女に対して誠実な男としてふるまっています。
これをずっと続けられるのであれば本当にいうことなしなんですよね。
ずっとやらないからこそ最大限のやさしさを見せられるんだろうけれどw
まっとうな方法ゆえに、恋愛工学とか並みのナンパ術よりもはるかに実用的だと思うので、この部分目当てだけでも買う価値あると思います。悪用は厳禁!
心が弱い人にはおすすめできませんが、寝取られ好きなら絶対に読んでおくべき逸品!
というわけで、本作は心でも性でも完全に敗北する、かなりキツめのNTRです。
寝取られ作品を読み飽きてマンネリを感じている方や、ガチのネトラレを描いてる作品が読みたいという人には一人の寝取られ作品好きとして胸を張っておすすめできます。
サークル・スルメニウム様の作品は、ほかにも素晴らしいNTR作品がたくさんありますが私は本作品が特にお気に入りです。ぜひ皆さんも読んでみてください。
もう一つだけお気に入りの作品を紹介するとこちらの「修学旅行x王様ゲーム」が素晴らしいです。こちらもNTR作品ですが、「女性視点&スワッピング」と極まっている作品なので、機会があれば紹介したいと思います。
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